機械であっても人間であっても、作る商品に完璧はありません。不良品0％を目指しても達成することは不可能です。工場としては、商品を出荷する前に検品することは非常に大切です。欠陥品や不良品を出荷して問題が起きたら大変だというのは言うまでもありません。
そのため、商品を作るのと同じように効率よく検査する道具が必要になってきます。そのような器具のことを検査治具と言いますが、試作品を作る段階で用意されます。効率良くチェックが出来ないと商品単価が上がってしまいますので、シンプルなものがいいです。例えば、長さを確認するのに毎回定規で調べていては大変です。
そのような場合、既定の長さに作った検査治具を用意してそれに照らし合わせるだけで基準に達しているかを知ることが出来ます。商品自体が複雑で検査治具で確認できないようなものですと大変です。人の目と手でチェックするとなると時間も手間も増えてしまいます。そのような部品や商品は高額なものになってしまうのです。
いずれにしても、工場で生産される大量の部品や商品を確認するのは容易ではありません。日本の品質が高いというのはこの手間暇をかけているということと、常に工夫して検査治具によって不良品をはじき出しているからでしょう。確かに検査治具は検品で必需品であり、無くてはならないものです。このようにして高い品質のモノが作られ、私たちの生活が支えられているということがわかります。